未来を先取りした体に優しいLED可視光線治療
1.なぜ今可視光線が医療に必要なのか?
190nmから280nmは紫外線C、280nmから315nmは紫外線B、315nmから380nmは紫外線Aに分類されます。紫外線Cは人体に有害ですがオゾン層で全て吸収されてしまいます。紫外線BはビタミンDやメラニンの生成、紫外線Aはメラニンの褐変など日焼けを起こす原因です。植物にとっても有害であり、防御反応としてポリフェノール等を生成しています。
2.光治療の歴史
光を使った治療で今もっともポピュラーに行われているのは新生児黄疸に行われている光治療でしょう。 なぜ新生児が黄疸になりやすいかというと胎内にいる時は肺で呼吸が出来ないため胎盤で酸素交換が行っていますが、胎盤での酸素交換は肺より効率が悪いため…
3.なぜLED光が良いのか?
前述したように太陽光は当たり前であるがすべての可視光線を含んでいるそれでは太陽光と同じ波長を出す光源があればすべての治療に使えそうな気がします。事実そのような事を目指して作られた機器もあります。 しかし波長の種類によっては相反する作用を持っ…
4.レーザー治療とLED光治療の違い
レーザーには、炭酸ガスやヘリウム・ネオンなどを媒質とした気体レーザー、エルビウムやイットリウム、アルミニウムなどの金属化合物を媒質とした固体レーザー、半導体を媒質とした半導体レーザーなどの種類があります。
5.ガン治療に用いられているPDT(光線力学的療法)とは
今やPDT早期がんのみならず、進行がんにも使用されはじめており、末梢肺がんの経皮的治療、白血病や悪性リンパ腫などの血液疾患にもその適応が拡大されています。
6.美容外科や皮膚科では光線どのように使われているのか?
ニキビの治療には青色LEDによる光治療 ニキビは、医学的に尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と言われていて毛穴がホルモンと細菌と皮脂の 相互作用によって炎症を起こきた結果です。 ニキビを起こす原因菌は皮膚に普通に生息しているアクネ桿菌です。…
7.発毛には赤色LEDが効果的
大阪大学医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄付講座の乾 重樹 准教授たちのグループが赤色LEDの発毛効果について研究されています。
8.花粉症治療にも光治療機?
UVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、可視光線の混合光を利用した花粉症と通年性のアレルギー性鼻炎治療のため光線治療用機器が開発されました。
9.歯科の可視光線治療はまだはじまったばかり
抗生剤は細菌の代謝や合成阻害を起こして細菌を弱らせて最終的に細菌を死滅させるのに対してこのシステムでは細菌の細胞壁や細胞膜を活性酸素で瞬時に物理的に破壊してしまうので耐性菌や副作用の心配がありません。
10.当院で採用している光殺菌システム・フォトサン630の殺菌以外の効果
当院で採用している光殺菌システム・フォトサン630の殺菌以外の効果。この波長には痛みを軽減する作用があります。当院で臨床試験をした所ほとんどの方で照射前に比べて照射後には痛みが半分以下に軽減しています。通常は1分間照射で痛みが半分以下になります。より痛みが強い場合は1分以上の照射が必要ですが照射前よりは痛みが軽減します。
11.これからの歯周病治療と歯科治療の展望
これからの歯周病治療も含めた歯科治療は今までの治療に比べて効果が確かなものになりしかも痛みがなく体にとっても安全で安心で短時間での治療・予防ができるようになるでしょう。