歯科でも光を使った診断機器や治療機器はありましたがそれはレーザー光がほとんどでした。

しかし近年歯科でも可視光線を用いた治療システムが登場し始めました。歯科の場合システムはその目的のほとんどは歯周病と虫歯と根の治療に用いられています。

日本で導入している歯科医院は非常に少ない

しかし全世界でもまだ3社でしか開発されておらずまた日本での薬事の認可も取れていないので日本で導入している歯科医院は非常に少ないと思われます。(機種により発せられる波長が違いそれに伴い使用する光感受性物質が異なる)

※薬事の認可がとれていないイコール危険なものという意味でない。海外では効果が認められているものでも

歯科の可視光線治療はやはり癌やニキビのPDT治療と同じように光感受性物質を患部に注入して、まずそれを細菌の細胞壁や膜に取り込ませます。そしてその場所に特定の波長の光が照射されると、光感受性物質からが活性酸素を大量に発生し、その「活性酸素」により細菌の細胞壁や膜を破壊される事で細菌が死滅しするという方方法です。

癌やニキビのPDT治療に比べて患部は口腔内の比較的表面にあり歯科医師であれば触れる部分にあるので光感受性物質を服用する必要はなく歯科医師がそこに注入するだけなので何時間かたってから光照射という事はなく注入したらすぐ照射が行えます。

今までの歯周病治療は物理的に細菌を取り除く方法や抗生剤が広く使われてきました。しかし抗生剤には耐性菌や副作用が起こる可能性があります。抗生剤は細菌の代謝や合成阻害を起こして細菌を弱らせて最終的に細菌を死滅させるのに対してこのシステムでは細菌の細胞壁や細胞膜を活性酸素で瞬時に物理的に破壊してしまうので耐性菌や副作用の心配がありません。