前述したようにポルフィリンにある波長の光を照射すると活性酸素が発生する事はお分かりいただけたかと思うのですがこのポルフィリンと言う物質は動植物の体に広く存在し光の強度によっては光感受性を物質を意図的に注入しなくても元々あるポルフィリンから活性酸素を発生させることができる可能性があるのです。

このポルフィリンは歯質の中や歯の周りに生息している細菌の体の中にも存在しています。つまりそこにある特定に波長を照射してやれば細菌の体の中で活性酸素が発生してその細菌自体が死滅してくれるのです。

ただしそれを達成させるには既存の機械では光の単位面積当たりの強度が既存の機器では小さすぎるのでポルフィリンを反応させる事が出来ません。

では光の強度をあげれば良いのではと思われるかもしれませんね。

LEDは発熱しないと言われていますが実は今までの電球に比べて発熱しないという意味であって全く発熱しないわけではないのです。

今までの電球のエネルギー交換率は10%でしたがLEDのエネルギー交換率は30%です。これは電気を照明に100入れると今までの電球は10しか可視光線にならずにあとは熱や赤外線等に変わっていたものがLEDにすると30は可視光線になるようになりました。

しかし後の70は熱に変わっているのです。

そのため光の強度を上げるとLEDといえども発熱が多すぎて火傷をしてしまいますのと熱によりLED自体が障害を受けてしまうのでそれをいかにクリアするかが問題なのです。

しかしこれらの問題がクリアできればこれからの歯周病治療も含めた歯科治療は今までの治療に比べて効果が確かなものになりしかも痛みがなく体にとっても安全で安心で短時間での治療・予防ができるようになるでしょう。

今までであれば抜かなければならない、あるいは外科処置をしなければならない場合もテクノロジーの進歩によって回避できる可能性が出てきました。

元の状態に治らないまでも歯周病や虫歯の進行を遅らせて歯の寿命を延命しておける可能性があるのです。

将来はSF映画やドラえもんのアニメのように体全体をスキャンすると同時に悪い所や腫瘍を治す機械が夢物語ではなく出来てしまうかも知れませんね?